Java プロジェクトでのライブラリの共有
関連項目
Java SE、Web、およびエンタープライズのほとんどの標準プロジェクトは、ほかのユーザーとライブラリを共有しやすいように設定できます。プロジェクトが依存するライブラリの場所を指定できます。プロジェクトからライブラリを参照する方法も指定できます。
これらのオプションによって、次の状況への対処が容易になります。
- 作成したプロジェクトを、ほかのユーザーが使用したり、構築したりできるようにする場合。ほかのユーザーが IDE を使用していない場合もあります。ほかのユーザーは、バージョン管理のチェックアウトによって、または提供する zip ファイルを展開してプロジェクトにアクセスできる必要があります。また、追加の設定を行わずにアプリケーションを構築できる必要があります。
- 既存のプロジェクトで作業を開始し、プロジェクトライブラリの保存場所 (および構築スクリプトがライブラリを相対パスで参照するか、絶対パスで参照するか) について厳しい規則に従う必要がある場合。チームのほかのユーザーは NetBeans を使用しておらず、使用する予定もありません。
「新規プロジェクト」ウィザードでプロジェクトを作成するときにプロジェクトのライブラリを共有可能にできます。既存のライブラリを共有可能にするには、「プロジェクトプロパティー」ダイアログの「ライブラリ」タブを使用します。
プロジェクトの作成時に一般的な Java プロジェクトのライブラリを共有可能にする
- 「ファイル」>「新規プロジェクト」を選択します。
- ウィザードの「Java」カテゴリで、標準テンプレートを 1 つ選択します。「次へ」をクリックします。
- ウィザードの「名前と場所」ページで、「ライブラリの共有用に専用フォルダを使用」チェックボックスを選択します。
- 「ライブラリ」フィールドで、ライブラリを保存する場所を選択します。
ライブラリがすでに IDE に含まれる場合、これらのライブラリは指定したフォルダにコピーされます。
プロジェクト作成時に Web プロジェクトまたはエンタープライズプロジェクトのライブラリを共有可能にする
- 「ファイル」>「新規プロジェクト」を選択します。
- 「Web」カテゴリまたは「エンタープライズ」カテゴリで標準テンプレートを 1 つ選択します。「次へ」をクリックします。
- ウィザードの「名前と場所」ページで、「ライブラリの共有用に専用フォルダを使用」チェックボックスを選択します。
- 「ライブラリ」フィールドで、ライブラリを保存する場所を選択します。
ライブラリがすでに IDE に含まれる場合、これらのライブラリは指定したフォルダにコピーされます。
- (任意)「サーバーと設定」ページで「サーバー JAR ファイルの専用ライブラリフォルダを使用」ラジオボタンを選択します。
既存のプロジェクトのライブラリを共有可能にする
- モジュールプロジェクトノードを右クリックし、「プロパティー」を選択します。
- 「プロジェクトプロパティー」ダイアログで「ライブラリ」ノードを選択します。
- 「ライブラリ」パネルで「参照」をクリックして「新規ライブラリフォルダ」ウィザードを開きます。
- ウィザードの「ライブラリフォルダ」ページでライブラリの場所を入力し、「次へ」をクリックします。
場所は、相対パスまたは絶対パスとして入力できます。
- ウィザードの「アクション」パネルで、各ライブラリに選択されているアクションを確認します。ほとんどの場合、各ライブラリに最適なアクションが IDE によって検出されます。
次のアクションがあります。
- ライブラリ JAR ファイルを新規ライブラリフォルダにコピー。このオプションは、選択したフォルダ内にライブラリがなく、ライブラリの JAR ファイルをこのフォルダに配置する場合に使用します。
- ライブラリ JAR ファイルの相対パスを使用。このオプションは、ライブラリがライブラリフォルダ内になく、相対パスを使用して既存の場所にあるライブラリにアクセスする場合に使用します。ライブラリフォルダの nblibraries.properties ファイルに、相対パスによるライブラリへの参照が追加されます。
- ライブラリ JAR ファイルの絶対パスを使用。このオプションは、ライブラリがライブラリフォルダ内になく、絶対パスを使用して既存の場所にあるライブラリにアクセスする場合に使用します。ライブラリフォルダの nblibraries.properties ファイルに、絶対パスによるライブラリへの参照が追加されます。
- ライブラリフォルダ内の既存のライブラリを使用。このオプションは、ライブラリフォルダにライブラリのコピーがすでに存在し、このコピーを使用する場合に使用します。
- 「完了」をクリックして「プロジェクトを共有可能にする」ウィザードを終了します。
- 「了解」をクリックして、「プロジェクトプロパティー」ダイアログを終了します。
注
- 「プロジェクトプロパティー」ダイアログの「ライブラリ」ノードを使用して、ライブラリフォルダの場所を変更することもできます。ライブラリフォルダをすでに指定してある場合は、「参照」をクリックしたときに「新規ライブラリフォルダ」ウィザードではなくファイル選択ダイアログが表示されます。
- 自由形式プロジェクトのライブラリは、このトピックの説明に従って共有可能にできません。
- Java デスクトップアプリケーションなど一部の標準プロジェクトのテンプレートでは、「新規プロジェクト」ウィザードに共有可能なライブラリのオプションが表示されません。これらのプロジェクトは、「プロジェクトプロパティー」ダイアログで共有可能にできます。
- 関連項目
- Java プロジェクトのテンプレート
- 標準プロジェクトの概要
- 自由形式プロジェクトについて
- プロジェクトの手順
- プロジェクト関連の手順早見表
著作権と商標について