WSDL ファイルからの JAX-WS Web サービスの生成
関連項目
2 つの会社が WSDL ファイルの形式で「契約」に合意する場合は、IDE を使用して WSDL ファイルを実装できます。WSDL ファイルは、交換されるデータとメッセージ、およびそれらのメッセージを送受信する方法を取り決めたものです。IDE では、WSDL ファイルを使用して Web サービスを実装できます。
ビジネス要件によっては、一組の XML スキーマファイルと WSDL ファイルの形態で、プラットフォームに依存しない Web サービス記述が求められることがあります。このプラットフォームに依存しない記述では、このあとの手順を使用して、実装ファイルを生成することができます。下記手順で使用する WSDL ファイルは、ディスクまたは URL のどちらでも提供できます。「 WSDL ファイルの作成 」で説明しているように、IDE を使用して、自分で WSDL ファイルを作成することもできます。
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J2EE 1.4 Web サービスでは、WSDL ファイルでスキーマ、ほかの WSDL ファイル、またはその両方がローカルファイルシステムからインポートされる場合、インポートされるスキーマおよび WSDL ファイルが事前に WEB-INF/wsdl (または META-INF/wsdl) フォルダにコピーされていたときのみ、Web サービスが機能します。コピーされていない場合、次の手順の最後で、インポートされるファイルが wscompile ツールによって検出できません。
Web サービスを WSDL ファイルから作成する
- 実装方法に応じて、Web アプリケーションプロジェクトかEJB モジュールプロジェクトを作成します。
- 「プロジェクト」ウィンドウまたは「ファイル」ウィンドウで、プロジェクトノードを右クリックし、「新規」>「その他」を選択します。「Web サービス」フォルダで、「WSDL からの Web サービス」を選択します。
「新規 WSDL からの Web サービス」ウィザードが開きます。
- Web サービス名を入力し、その Web サービスを格納するパッケージを指定します。
- ファイルシステムで WSDL ファイルを参照するか、WSDL ファイルへの URL を入力します。
- XML と Java のバインドレイヤーをバイパスする場合、「プロバイダを使用」を選択し、要求の処理中にサービスが生の XML を使用するようにします。XML とバインドの代わりに、プロバイダインタフェースが使用されます。これは拡張機能であるため、デフォルトでは選択されていません。
- 「完了」をクリックします。
JAX-WS Web サービス (Java EE 5 仕様) の場合、IDE は wsimport ツールを実行します。このツールが WSDL ファイルを読み込み、Web サービスの開発、配備、呼び出しに必要なアーティファクトを生成します。最後に、IDE は、ウィザードで選択した WSDL ポートに対応するスケルトン実装クラスを生成します。
- 関連項目
- Web サービスについて
- Web サービスの実装について
- Java からの Web サービスの作成
- WSDL ファイルの作成
著作権と商標について