Web サービスについて
関連項目
Web サービスは、標準に準拠した分散型アプリケーションコンポーネントであり、外部から利用できます。Web サービスは、別々に開発されたさまざまなコンピュータアプリケーションを統合するときの問題を解決し、さまざまなソフトウェアおよびハードウェアプラットフォームで動作します。
Web サービスアーキテクチャーでは、異なるプラットフォームおよび異なるプログラミング言語で開発されたアプリケーションの接続が期待できます。これが可能になるのは、ベンダーが共通の標準に従っている場合のみです。
次の Web サービスのプログラミングモデルは、IDE によってサポートされています。
- REST (REpresentational State Transfer)。一部の Web サービスは RESTful として記述できます。REST で中心となるのは、URI (Universal
Resource Identifier) によって識別されるリソースという概念です。これらのリソースは HTTP などの標準インタフェースを使用して操作できます。また情報は、これらのリソースの表現を使用して交換されます。詳細は、「RESTful Web サービスについて」を参照してください。
- JAX-WS (Java API for XML Web Services)。このプログラミングモデルは特に Java EE 5 と関連しています。JAX-RPC (Java API for XML-based RPC 1.1) の追加リリースである JAX-WS は、Java テクノロジを使用した Web サービスの開発作業を簡素化します。JAX-RPC 1.1 の問題点のいくつかが、たとえば Web サービス開発を簡単にする注釈の提供や、実行時の JAR ファイルのサイズの縮小によって解決されています。
- JAX-RPC (Java API for XML-based RPC)。 JAX-RPC は、Java (必ずしも J2EE 1.4 ではない) で Web サービスとクライアントを作成するためのプログラミングモデルです。JSR 109 の実装では、J2EE 1.4 環境での JAX-RPC Web サービスおよびクライアントの作成が支援されます。旧バージョンへの対応の理由から、IDE は JAX-RPC Web サービスのサポートを継続してます。
- JAX-RPC Web サービスは、IDE ではサポートされていますが、このヘルプセットには記述されていません。これは、IDE で新しい Web サービスの作成を開始する場合、JAX-WS Web サービスを代わりに使用すると想定されるためです。それでも JAX-RPC Web サービスを使用するには、プラグインマネージャーから「JAX-RPC Web サービス」プラグインを取得します。
あとの 2 つのプログラミングモデルは、どちらも次の仕様に基づいています。
SOAP (Simple Object Access Protocol)。呼び出される Web サービスとデータを戻す方法の機構を定義します。詳細については、SOAP 1.2 仕様を参照してください。
WSDL (Web Services Description Language)。Web サービスの外部インタフェースを記述します。詳細については、WSDL 1.1 仕様を参照してください。
UDDI (Universal Discovery, Description, and Integration)。レジストリには、WSDL ファイルの場所と実行するサービスの場所など、Web サービスに関する情報が保存されています。IDE では UDDI レジストリにサービスを公開したり、UDDI から参照したりできませんが、使用する WSDL ファイルは UDDI レジストリなどさまざまなソースのものを使用できます。
JAXB (Java Architecture for XML Binding)。独自のデータバインド機能を使用する JAX-RPC に対して、JAX-WS はデータバインド関連のタスクを JAXB に委託します。JAXB 2.0/2.1 仕様は JAX-WS 2.0/2.1 と並行して開発されました。
- 関連項目
- Web サービスの手順
- Web サービス関連の手順早見表
- Web サービスクライアントについて
著作権と商標について