Tomcat Web サーバーでの接続プールの設定

関連項目

JDBC 接続プールは、Web サーバーまたはアプリケーションサーバーが特定のデータベースに対して保持している再利用可能な接続の集まりです。  Applications requesting a connection to a database obtain that connection from the pool. アプリケーションが接続を閉じると、この接続はプールに返されます。接続プールで使用されるプロパティーは、データベースのベンダーによって異なります。一般的に使用されるプロパティーは、データベース名としての URL、ユーザー名、およびパスワードです。

Tomcat のデータベース接続プール機能の詳細については、次を参照してください。

Tomcat データベース接続プールを作成する際には、最初に JDBC リソース (データソースとも呼ぶ) を作成します。JDBC リソースからは、アプリケーションに対してデータベースへの接続が提供されます。一般的には、ドメインに配備されている 1 つのアプリケーションからアクセスされるデータベース 1 台につき、JDBC リソースが 1 つ必要となります。1 台のデータベースに対して複数の JDBC リソースを指定することもできます。JDBC リソースは、手動または Tomcat の管理ツールを使用して server.xml ファイルに記述します。

Tomcat Web サーバー管理ツールを使用して JDBC リソースを追加する

  1. Tomcat Web サーバー管理ツールにアクセスします
  2. 管理ツール内で、「データソース」をクリックします。
  3. 右側にある「データソースアクション」ドロップダウンメニューから「新しいデータソースの作成」を選択します。
  4. 次の値を指定してデータソースを定義します。
  5. 「保存」をクリックします。次に「変更を反映」をクリックし、「ログアウト」をクリックします。
  6. 以降の手順に従って、Web アプリケーションから JDBC リソースへの参照を設定します。

server.xml ファイルに手動で JDBC リソースを追加する
server.xml ファイルを手動で編集する場合は、自分自身の責任において行なってください。 IDE は、損傷した server.xml ファイルを修復できません。手動で編集する場合は、事前に server.xml 作業ファイルのバックアップを作成しておくことを強く推奨します。

  1. 「サービス」ウィンドウで、「サーバー」ノードを展開し、「Tomcat サーバー」ノードを展開します。
  2. 「Tomcat」インスタンスノードを右クリックし、「停止」を選択してサーバーを停止します。
  3. 「Tomcat」インスタンスノードを右クリックし、コンテキストメニューから「server.xml を編集」を選択してソースエディタで server.xml ファイルを開きます。
  4. 変更を加えます。
  5. 以降の手順に従って、Web アプリケーションから JDBC リソースへの参照を設定します。

Web アプリケーションから JDBC リソースを参照させる

  1. 「プロジェクト」ウィンドウでプロジェクトのノードを展開します。その後、「Web ページ」ノードと「WEB-INF」ノードを展開します。「web.xml」ノードをダブルクリックしてソースエディタを開き、次のようなリソースの参照を web.xml ファイルに追加します。
        	  <resource-ref>
    	      <description>Tomcat DBCP</description>
    	      <res-ref-name>jdbc/poolDB</res-ref-name>
    	      <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
    	      <res-auth>Container</res-auth>
    	  </resource-ref>
  2. 「META-INF」ノードを展開します。「context.xml」ノードを右クリックし、コンテキストメニューから「編集」を選択します。その後、ソースエディタを使い、context.xml ファイルの <context> タグの間に次のようなリソースリンクを追加します。
              <ResourceLink name="jdbc/poolDB" type="javax.sql.DataSource" global="jdbc/poolDB"/>
    注: context.xml ファイルはダブルクリックしないでください。ダブルクリックすると、ソースエディタではなく、コンテキストエディタで context.xml ファイルが開きます。コンテキストエディタではリソースリンクの追加ができません。また、ソースエディタとコンテキストエディタの両方で同時に context.xml ファイルを開くことはできないため、コンテキストエディタで context.xml ファイルを開いている間は、コンテキストメニューの「編集」は使用できません。

    Web アプリケーションが持つ META-INF/context.xml ファイルを開くと次のようになっています。

        	  <Context path="/Employees">
    	      <ResourceLink name="jdbc/poolDB" type="javax.sql.DataSource" 
    	       global="jdbc/poolDB"/>
    	      <Logger className="org.apache.catalina.logger.FileLogger" 
    	       prefix="Employees" suffix=".log" timestamp="true"/>
    	  </Context>
  3. 最後に Web アプリケーションで JDBC リソースを使用 します。
関連項目
Tomcat Web サーバーの概要
サーバーの認証
JSP ページから接続プールへのアクセス

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