「スレッド」ウィンドウには、現在のデバッグセッションのすべてのスレッドが一覧表示されます。「スレッド」ウィンドウを開くには、「ウィンドウ」>「デバッグ」>「スレッド」を選択します。
各スレッドの情報には、スレッド名、状態、およびスレッドが中断しているかどうかが表示されます。現在のスレッドとなるスレッドは 1 つです。デフォルトでは、現在のセッション内でデバッガが制御を取得したスレッドが現在のスレッドです。現在のセッションとして別のセッションを選択すると、「スレッド」ウィンドウが更新され、そのセッションのスレッドが表示されます。
次の表は、デバッガのスレッド状態を示しています。
State | 説明 |
---|---|
モニター | スレッドは Java モニターで待機しています。 |
開始されていない | スレッドはまだ開始されていません。 |
実行中 | スレッドは実行可能です。 |
休眠中 | スレッドは休眠中です。Thread.sleep() が呼び出されました。 |
未知 | スレッドの状態は不明です。 |
待機中 | スレッドは待機中です。Object.wait() が呼び出されました。 |
ゾンビ | スレッドは完全に実行されました。 |
次の表は、オブジェクト名の左に表示されるアイコンを示しています。
アイコン | 説明 |
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現在のスレッドを含んだスレッドグループ |
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現在のスレッドを含まないスレッドグループ |
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現在のスレッド |
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現在のスレッドではない、実行中のスレッド |
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現在のスレッドではない、中断中のスレッド |
「スレッド」ウィンドウを右クリックするとポップアップメニューが開き、次のアクションを選択できます。
メニュー項目 | 説明 |
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現在に設定 | 選択したスレッドを現在のスレッドに設定します。このコマンドは、スレッドをダブルクリックすることと同等です。 |
再開 | 選択したスレッドの実行を再開します。 |
中断 | 選択したスレッドの実行を中断します。 |
中断 | 選択したスレッドの実行を中断します。 |
ソースへ移動 | 選択したスレッドのスタックにある最新のフレームのソースコードを表示します。 |
オプションを表示 | 情報列の追加と削除、列の並べ替え、列のソートなど、「スレッド」ウィンドウの表示をカスタマイズできます。詳細は、 「デバッガ」ウィンドウのカスタマイズ を参照してください。 |
デフォルトでは、「中断」プロパティーを除いて、すべてのスレッドプロパティーが「スレッド」ウィンドウに直接表示されます。「中断」プロパティーを「スレッド」ウィンドウに表示するには、ウィンドウの右上隅にある アイコンをクリックするか、ウィンドウ内で右クリックして「オプションを表示」>「表示項目を変更」を選択し、ダイアログの「中断」チェックボックスを選択します。
たとえばデバッグセッション中にブレークポイントに達したなどの理由でスレッドが中断されると、「中断」列で、そのスレッドのチェックボックスが選択された状態になります。「中断」チェックボックスを選択解除すると、スレッドが再開します。