あるリリースから次のリリースまでの期間にも、 FreeBSD の開発は休みなく続けられています。 最新の開発ツリーと同期することを好む人もいますし、 公式のリリース版を好んで使う方もいます。 しかしながら、公式のリリースといえども、 セキュリティや他の重要な修正のため、時にはアップデートを行う必要があります。 使用しているバージョンに関わらず、FreeBSD は、 手元のシステムを最新の開発ツリーと同期するために必要なツールをすべて用意しています。 そして、これらのツールは、FreeBSD のバージョンをアップグレードするためにも使えます。 もしもあなたが、開発途中のシステムを追いかけようか、 それともリリースバージョンのどれかを使い続けようかと迷っているのなら、 きっとこの章が参考になるでしょう。 手元のシステムをアップデートする基本的なツールについても解説しています。
この章を読んで分かるのは:
システムと Ports Collection のアップデートに用いるユーティリティについて
freebsd-update, CVSup, CVS もしくは CTM を使ったシステム更新方法
インストールされているシステムと、変更が行われていない状態との比較方法。
CVSup またはドキュメント用の ports を使って、 ドキュメントを最新のものにアップデートする方法。
2 つの開発ブランチ、FreeBSD-STABLE と FreeBSD-CURRENT の違い
make buildworld (等) を使ってベースシステム全体を再構築しインストールする方法
この章を読む前に、以下の準備をしましょう。
ネットワーク接続の適切な設定 (Chapter 22)
サードパーティ製のソフトウェアのインストール方法の習得 (Chapter 5)
Note: この章を通じて、 FreeBSD のソースコードをダウンロードしたりアップデートするのに cvsup コマンドが用いられます。 このコマンドを使うには、net/cvsup port または package をインストールしておく必要があります (グラフィカルな cvsup クライアントをインストールしたくなければ、 net/cvsup-without-gui port をインストールしてください)。 ベースシステムの中に組み込まれている csup(1) をかわりに使っても良いでしょう。
本文書、および他の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/doc/ からダウンロードできます。
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